何切る検討(5) ~ 鳴きの評価

麻雀 定石「何切る」301選

麻雀 定石「何切る」301選 の Q012。

[ 東場 東家 ]
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m5m5m6p1p3p3p4p5p6p7p8s2s2 p3

電脳麻将: 何切る解答機 の選択は打 p1、ウザク本の回答は打 m5

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両者の待ちの違いは m0 x1 m5 x1 と p2 x4 だが s2 引きの場合も最終テンパイ形が異なるのでこれも含めて比較する。

メンゼンに限れば、打 p1 は以下のパターンで評価値は

有効牌枚数打牌テンパイ形 待ち枚数打点評価値
m0 1m6m0m5m5p3p3p3p4p5p6p7p8s2s2p3 112000 9900
p6 312000
p9 411700
s2 212000
m5 1m6m5m5m5p3p3p3p4p5p6p7p8s2s2p3 111700 7850
p6 311700
p9 4 6000
s2 211700
s2 2m6m5m5p3p3p3p4p5p6p7p8s2s2s2m0 112000 7875
m5 111700
p3 111700
p6 311700
p9 4 6000

  • (9900 x 1 + 7850 x 1 + 7875 x 2) / 72 = 465.28*1

m5 は以下のパターンで評価値は

有効牌枚数打牌テンパイ形 待ち枚数打点評価値
p2 4p3m5m6p1p2p3p3p4p5p6p7p8s2s2m4 4 7800 5200
m7 4 7800
s2 2p1m5m6p3p3p3p4p5p6p7p8s2s2s2m4 411700 7800
m7 411700

  • (5200 x 4 + 7800 x 2) / 72 = 505.56

となり、打 m540.28 有利となる。

鳴きに関しては、打 p1m5 それぞれで鳴ける牌と枚数*2は以下となる。*3

打牌鳴ける有効牌と枚数
p1m4 x4m0 x3m5 x3m7 x4p3 x3p6 x3s2 x6
m5m4 x4 m7 x4p3 x3p6 x3s2 x6

つまり、m0 m5 をポンできることだけが差となり、その評価値を計算すると

有効牌枚数打牌テンパイ形 待ち枚数打点評価値
m0 3m6p3p3p3p4p5p6p7p8s2s2 m5m0-m5p3 1 6000 3000
p6 3 6000
p9 4 0
s2 2 6000
m5 3m6p3p3p3p4p5p6p7p8s2s2 m5m5-m5p3 1 3000 1500
p6 3 3000
p9 4 0
s2 2 3000

  • (3000 x 3 + 1500 x 3) / 72 = 187.50

となる。メンゼンでは打 m5 が若干有利だが、鳴きを含めと打 p1 が逆転するというのが電脳麻将の見解だ。

問題は m0 m5 が山にいたり鳴けたりするのかということになるかと思うが、これは山読みで検討すべき課題となると思う。また鳴いた場合は p9 では役がなく和了れなくなる(いわゆる片アガリ)。これについても検討が必要かもしれない。

*1:計算方法は 何切る検討(0) 〜 打牌選択アルゴリズム - koba::blog 参照

*2:ポンできる牌は3倍で計算する

*3:p2 p9タンヤオが崩れるため鳴けない