若者殺しの時代

若者殺しの時代 (講談社現代新書)

若者殺しの時代 (講談社現代新書)

私は新人類と呼ばれた世代です。80年代はちょうど高校から入社までの時期と重なっています。なので、この本に書かれている時代の雰囲気というのはよく分かる。

若者を許しておいてやろう、というおとながいなくなってしまった。それは、戦後生まれの世代とそのあとの世代が、まったくおとなになろうとはせず、いつまでたっても自分たちが若者のつもりだからである。上の世代がおとなになって、おとなを演じてくれなければ、10代や20代の若者は、若者にさえなれないのだ。

私もそういう中途半端なおとなの一人なんだな、とあらためて思いました。

明治とか戦後といった時代は、おとなたちが強制退去させられていたからこそ、輝きがあったのでしょうか。