リーチ宣言牌のスジは危険? - koba::blog に続いて 牌譜解析ツール で リーチ宣言牌と同種の数牌、最初に切られた数牌と同種の数牌 について危険度*1の統計をとってみた。
数牌の平均危険度
まず、比較のために全リーチについて数牌が待ちとなっている回数の統計をとる。過去に同じ統計をとったことがある のだが、前回に合わせて 2019年天鳳 鳳凰卓 東南戦 全171,650半荘の全リーチ*21,311,599件について統計した。集計プログラムは こちら。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | |
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回数 | 166,892 | 218,963 | 262,857 | 324,456 | 332,840 | 327,213 | 262,194 | 221,195 | 168,939 |
危険度 | 4.24% | 5.56% | 6.68% | 8.25% | 8.46% | 8.32% | 6.66% | 5.62% | 4.29% |
回数 は萬子・筒子・索子の総計なので、危険度算出の際は平均化することを忘れずに。
リーチ宣言牌との相関
次に、リーチ宣言牌が数牌だった1,173,542件のリーチ*3について、宣言牌と同種の数牌が待ちとなっている回数の統計をとった*4。集計プログラムは こちら。
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | |
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1切り | 0.12% | 8.50% | 7.76% | 6.05% | 9.13% | 8.03% | 6.10% | 5.66% | 4.25% |
2切り | 7.12% | 0.05% | 7.04% | 9.87% | 5.56% | 8.81% | 6.45% | 5.13% | 4.44% |
3切り | 6.24% | 5.68% | 0.04% | 9.43% | 9.41% | 5.56% | 7.45% | 5.62% | 3.69% |
4切り | 1.20% | 6.78% | 5.98% | 0.06% | 9.22% | 8.21% | 5.40% | 6.39% | 4.38% |
5切り | 4.95% | 3.56% | 6.85% | 8.63% | 0.04% | 8.43% | 6.88% | 3.71% | 4.92% |
6切り | 4.27% | 6.44% | 5.36% | 7.96% | 9.33% | 0.05% | 5.66% | 6.75% | 1.21% |
7切り | 3.61% | 5.59% | 7.42% | 5.42% | 9.37% | 9.57% | 0.04% | 5.69% | 6.29% |
8切り | 4.40% | 5.04% | 6.50% | 8.75% | 5.57% | 9.93% | 7.07% | 0.07% | 7.10% |
9切り | 4.20% | 5.57% | 6.16% | 7.81% | 9.02% | 5.95% | 7.62% | 8.80% | 0.14% |
1切り〜5切りについてグラフ化してみた*5。
1切りリーチの2、2切りリーチの1 が危険度が増加している以外、突出した変化はないように思われる。モロ引っ掛けについても前回の数値と矛盾はない。
最初に切られた数牌との相関
最後に、数牌が切られた1,308,352件のリーチ*6について、最初に切られた数牌と同種の数牌が待ちとなっている回数の統計をとった*7。集計プログラムは 同じ。
2切り〜4切りに関しては「外側の牌」の危険度が半減(2切りの1は半減以上)していることがわかる。5切りに関しては裏スジとなる14-69牌が危険となるようだ。
この結果を 電脳麻将 に適用すべきかは別途考えます。
*1:危険度 = 待ちになった回数 / リーチ回数。『統計学のマージャン戦術』 の「黒ひげ危機一発方式」とは意味が違うのでご注意を😁
*2:今回はフリテンリーチ、国士無双のリーチも含む
*3:宣言牌が字牌のリーチを除くということ
*4:冗長なので回数は省略
*5:6〜9は類似の結果になるので省略
*6:つまり0.25%は字牌のみ切られたリーチということ。例えば こんなの。
*7:冗長なのでグラフのみ掲載