麻雀ルールのカスタマイズ(0) ~ ルール一覧

電脳麻将 ver.2.0 開発 における目玉の一つが パラメータによるルールのカスタマイズ である。具体的なパラメータ一覧は ルール · kobalab/majiang-core Wiki · GitHub に記した通り。これらを組み合わせてカスタマイズ可能とする。

実装予定のパラメータでどこまで各種ルールに対応可能か調べてみた。ネット麻雀代表として 天鳳、競技麻雀代表として Mリーグ、古典的ルール代表として 最高位戦Classic を例にパラメータを適用した*1

電脳麻将のデフォルト値と異なる部分を網掛けで示す。

電脳麻将 天鳳
(ナシナシ東風戦)
Mリーグ 最高位戦
Classic
配給原点 25,000 25,000 25,000 30,000
順位点 [20,10,-10,-20] [20,10,-10,-20][30,10,-10,-30][12, 4, -4,-12]
赤牌 {m:1,p:1,s:1} {m:0,p:0,s:0} {m:1,p:1,s:1} {m:0,p:0,s:0}
クイタンあり
喰い替え許可レベル 0 0 0 2
場数 2 1 2 2
途中流局あり
流し満貫あり
ノーテン宣言あり
ノーテン罰あり
最大同時和了数 2 2 1 1
連荘方式 2 2 2 1
トビ終了あり
オーラス止めあり
延長戦方式 1 2 0 0
一発あり
裏ドラあり
カンドラあり
カン裏あり
カンドラ後乗せ (独自)
ツモ番なしリーチあり
リーチ後暗槓許可レベル 2 2 1 0
ダブル役満あり
役満の複合あり
数え役満あり
役満パオあり (独自) (独自)
切り上げ満貫あり

電脳麻将の(デフォルトの)ルールは天鳳とほぼ同じだが、延長戦方式カンドラ後乗せ役満パオあり の部分で微妙な違いがある。天鳳の 延長戦方式 はサドンデスと言っているが、30,000点越えが出ても親が連荘中なら終了しない*2。おそらくは「オーラスが移動する」という考え方なのだと思われる。この方式を「連荘優先サドンデス」として設定可能とした。カンドラ後乗せ に関しては天鳳の規定はカンが連続した場合のルールが合理的と思えないので採用しないこととした*3役満パオあり に関しては、役満が複合したときにに成立させた役満の分だけ責任を取るという計算方式で天鳳とは異なる*4

Mリーグのルールは標準的な競技麻雀のルールを赤アリにした感じで、途中流局や途中終了(トビやオーラス止めなど)がない点が特徴的である。ノーテン宣言あり の採用は迷ったが、UIを追加して対応する方針とした*5役満パオあり に関しては点数の計算方法は同じだが、四槓子をパオの対象としている点が異なる。順位点 に関しては「同着順」があるルールだが、3人同着の場合のルールが不合理*6なため、採用しないこととした。

最高位戦Classicのルールは一発・裏なし、さらにはカンドラなしでいかにも古典的という感じだが、それに加えて「現物喰い替えあり」、「リーチ後の暗槓なし」と打牌に関する制約が通常と異なる点が特徴的である。これらについては 喰い替え許可レベルリーチ後暗槓許可レベル で設定可能とした。

*1:ただし天鳳は「ナシナシ東風戦」とした

*2:このためテンパイ料で30,000点を超えるものが出ても親もテンパイしていれば終了しない

*3:電脳麻将ではカンヅモの次の動作(打牌もしくは連続したカン)で一律カンドラが増える。天鳳は連続したカンが加槓ならカンドラめくりを保留するが、暗槓ならばそれまでにため込んだ保留分を一気にめくるという付焼刃的な規定になっている

*4:Mリーグと同じ。天鳳は役満が複合したときに成立に関係ない役満の責任も取らされる

*5:肝心のUIはまだ実装していない

*6:オカ 20,000点は3で割り切れない