何切る検討(1) ~ 好牌先打?

麻雀 定石「何切る」301選

麻雀 定石「何切る」301選 の Q003。

[ 東場 西家 ]
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m3m4m5m6m7p2p3p8p8s5s7s7s9 s7

電脳麻将: 何切る解答機 の選択は打 s9*1、ウザク本の回答は打 s5

s9s5 の評価値は同点。つまり余剰牌としてどちらを残すかという選択だ。

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ウザク本では「危険度重視で内側の s5 から」切る選択。好牌先打という訳だ。一方、電脳麻将は 何切る検討(0) 〜 打牌選択アルゴリズム - koba::blog の「孤立牌の評価値」にしたがい内側の s5 を残す選択となっている。

回答不一致だった92問中、この「1シャンテンでの評価値同点の選択」のケースは28件あり、他のシャンテン数のケースも含めると34件が「評価値同点の選択」の差異だった。

では1シャンテンで評価値同点のときは常に好牌を切ればよいかというとそんな訳もなく、Q062では電脳麻将、ウザク本ともに p9 を選択した。

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そもそも愚形残りの1シャンテンではくっつきの素となる好牌は残すのが定石であり、先に打てるケースは少ない*2と思われる。このため好牌先打の改善の優先度は低いと判断した。

次回は「1シャンテンでの評価値同点の選択」で好牌先打以外の理由で見解が違うケースについて検討する。

*1:ver.1.3.2での選択

*2:現代麻雀技術論 - 押し引き論3.好牌先打ち では「1シャンテンの時点で有効牌を先切りするケースは無いと言って良い」としています