- 作者: 伊藤進
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/03/17
- メディア: 新書
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世に蔓延する「ほめる教育」の弊害をズバッと切る。
ほめる教育に飛びつく風潮を「浅知恵」と批判しています。
浅知恵の特徴はふたつあって、ひとつは一面的であること。そしてもうひとつは、長期的な視野を欠くことです。人を育てるにはとにかくほめてやればいいなどという「ほめる教育」も、その最たるもののひとつではないかと思います。
マニュアル主義の弊害でしょうかね。ソフトウェア開発の現場では浅知恵の蔓延は凄まじく、Googleでひろってきた素人のセキュリティ的に問題のあるコードを平気で仕事に使ってしまう輩がいます。
ほめるられることを動機づけとすることの危険については、
これを子どものころから長期にわたって経験すれば、結果的には、つねに他者の評価の目を気にしながら生きるようになるのは必然です。人からどう見られるだろうか、こうすればほめてもらえるだろうか、これじゃあだめだろうか――なにをするにも、これが最優先事項になってしまう。他者からどう評価されるかが、自分が生きていくうえでのいわば中心課題になってしまうのです。
としていますが、これって成果主義もそうだなあ。これって意味があるの、という仕事を黙々と評価されるためだけにこなしている人いませんか?