- 作者: 佐藤俊樹
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2000/06/01
- メディア: 新書
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SSM調査(社会階層と社会移動全国調査)のデータから日本の階層構造を読み解く本。
日本社会が「機会平等」だったのは戦後しばらくの時期までで、団塊の世代以降は親の階層が子の階層に大きな影響を与えるようになっているという分析。そして厄介なのは、当人たちがそのことに無自覚で、自分自身の「実績」により今の自分があると思い込んでいることだという。
この分析が正しいとするのであれば、「若者殺しの時代」にあった「おとなになろうとしないおとなたち」という指摘は的を射ているのではないだろうか。